Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Leggi 平の将門 (たいらのまさかど) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 232.193 caratteri · 463 schermate

Aozora Bunko

それでなくても、都人の距離感と、また生活関心は、未開土の東国などよりは、難波津から瀬戸の海につづく南海方面のほうが、はるかに、身ぢかなものだった。

秋になった。

なおまだ訴文にたいする沙汰はない。

この秋、藤原忠平は、摂政をかねて、太政大臣に叙せられた。

一しきりは、その昇任の祝賀やら何やらで、また、公卿たちの車馬は管絃や賀宴の式事にばかり往来し、南海の賊乱さえ、都の表情には、影も見られなかった。

「もし、このまま、放っておかれたら、東国の乱もまた、どんな大事にいたるやもしれません。坂東の諸地方には摂関家の荘園、官田もたくさんあることですし、かたがた、陸奥にはまだ、中央の令に服さぬ俘囚の族も、強力な軍備と富力をもって、虎視たんたんと、御政治の紊れをうかがっております。国家のため、貞盛は、憂いにたえません」

師輔を説くこと、幾度かしれない。忠平へは再度の上訴もした。なお、さまざまな彼の運動が、ついにものをいったか、その年も十月になって、やっと、

――下総御厨ノ下司、平将門。兇乱ヲナシ、謀叛ノ状、明カナリ。使ヲ派シテ、コレヲ捕ヘ、ヨロシク朝ノ法廷ニ於テ、指弾、問責アルベキ也。