Classici giapponesi con furigana
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たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
Leggi 平の将門 (たいらのまさかど) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 232.193 caratteri · 463 schermate
と、興世王は、次官たる彼の方へ、ちょっと、顎をしゃくって、自分は、空うそぶいていた。
経基が、代って、事情をのべた。
――その理由というのは。
経基も新任だが、興世王もまた、一年ほど前に、「権守」を拝命して、この武蔵へ来た地方長官なのである。
ところが。
この武蔵の国には――牟邪志乃国造――以来の子孫であり豪族たる、土に根を張っている先住がいる。
足立郡司判官代、武蔵武芝という人物だ。
これが、新任の「権守」や「介」を、
(おれは、認めない)
と、拒否して、税務その他、一切の行政に、嘴も容れさせないのである。
武芝のいい分は、こうなのだ。
(――おれの治績と撫民の功は、一朝一夕のものではない。累代、地方のために、貢献して来たのだ。然るに、何の落度もなく、また調貢、収税も怠っていないのに、いきなり民情も知らぬ人間が、中央の辞令など持って、「権守」だの「介」だのと、大面して赴任して来たところで、そんな奴等に、おいそれと、武蔵一国を任せられるものか。――この武芝を、ふみつけにするも程がある)
武芝は、郡司。
興世王は、権守だから、国司ノ代であり、郡司より、上役である。