Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

先生はせきこんで博士に尋ねた。

「じゃあ博士、あの宇宙艦は、どこの国で作ったものだとお考えになるんですか」

「うむ。さあ、そのことだが……」

博士は、すぐには、返事をしなかった。そうして、なおもしきりに、望遠鏡のレンズを動かしつづけた。

「博士、それは一体、どうなんでしょうか」

「うむ、待ってくれ」

と、博士は、苦しそうにうめいた。

新田先生はいらだって、もうだまっていられない様子だった。彼は、博士の洋服をつかむと、

「博士、私は、あの宇宙艦が、どこで作られたか、知っているのです」

「なんじゃ、お前が知っているって。ほほう、そんなはずはない。なにをお前は、ばかばかしいことを言出すのじゃ。あははは」

「いや、博士、私は申します。あれは、火星国でつくられた宇宙艦なのです。そうして、あの宇宙艦は、これまでにたびたび、この地球にやって来たことがあるのです。いかがですか、博士」

「ややっ、どうしてお前は、そんなことを知っているのか」

博士は始めて望遠鏡から目を離すと、新田先生の顔を、穴のあくほど、じっと見すえたのであった。

博士の目は、ゴムまりのように大きく開いて、新田先生を見すえた。