Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

「そうだ。蟻田博士が、たいへん大切にしている部屋なんだ。ところが、その部屋へはいってみたところ、部屋はがらん洞で、何も置いてないんだ」

「空部屋なんですね」

「うん、空部屋なんだよ。ただ、柱時計が二つ、壁にかかっているだけだが、この時計も、べつに変った時計でもなく、昔からよくあるやつだ。しかも、その時計は、ほこりを一ぱいかぶったまま、針はとまっているんだ。先生は、博士がなぜ、あのようなとまった古時計しかない空部屋を、大切にしているのか、わけがわからないので、困っているのだよ」

「そうですか。全く、わけがわかりませんねえ」

と、千二も、先生も同じように首をかしげた。

「どうだ、千二君、君は床下にいて、何か秘密のあるようなものを、見なかったかね」

「床下で秘密のあるようなものというと……」

と、千二はしきりに考えていたが、

「ああ、あれじゃないかしら」

「何だ。あれとは――」

新田先生は、思わず声を大きくして、千二にたずねた。蟻田博士の秘密室の床下で、千二は、何を見たのであろうか。

「それは、博士の秘密だか何だか、わかりませんけれど……」

と、千二少年は前おきをして、