Classici giapponesi con furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate
「先生、やはり大蛸ではないのですか」
千二は、やっと、自分の考えを言ってみた。蛸とはちがったところがあるが、しかし、蛸に一ばんよく似ているのであった。
「そうだね。蛸と思えないこともないが、蛸にしては、檻の中で、あんなに活発に生きているのが変だね。何かあれに似たものがいたが、はて何であったろうか」
と、新田先生は、しばらく考えていたが、
「ああ、そうそう。これは熱帯地方にあるものだが、たこの木という植物がある。これは、今見えているあの怪しい動物のように、小さいものではなく、大きな木だけれど、そのたこの木のかっこうが、どこやらあの動物に似ている」
「先生、今下に見えているのは動物ですねえ。そのたこの木は、植物なんでしょう。たこの木と言っても、動けないのでしょう」
「もちろん、そうだ。地面に生えている大きな木だから、動けるはずはない。千二君、先生は、形のことだけを考えて、たこの木に似ていると言ったんだよ」
いくら考えても、この不思議な動物の正体は、わかりそうもなかった。
「ああ、先生」
と、その時千二が叫んだ。
「何だい、千二君」
「先生、一ぴきだけかと思ったら、まだ奥の方に、もう一ぴきいますよ」