Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

さすがの先生も、

「あっ!」

と言って、両手で頭をおさえた。そうして大きなひびきを上げて床の上にたおれてしまった。

怪物丸木は、妙な声をあげた。それは、うれしそうに笑っているようなひびきをもっていた。

千二は、おどろきのあまり、さっきから失神したまま、丸木の手にかかえられていた。

丸木は、つかつかと先生のたおれているそばへやって来た。そうして腰をかがめて、先生の様子をうかがった。

先生が、曲げていた腕を、ぐっと伸ばした。

「ふん、まだ生きているな」

丸木は、そう言うと、片足をあげ、新田先生の鮮血りんりたる頭を、けとばすようなかっこうをした。そんなことをされれば、先生は、ほんとうに死んでしまう。

あわれ新田先生も、ついに怪物丸木のために、け殺されるかと思われた。そんなことがあれば、千二のなげきは、どんなに大きいだろうか。

重傷を受けて、床上に苦しむ先生を、何とかして助ける工夫はあるまいか。

ちょうど、その時であった。蟻田博士の秘密室の扉が、ばたんとあいた。

「待て、曲者!」

と、大ごえをあげて、室内へ飛込んで来た者があった。

丸木は、ぎょっとしたようであった。