Classici giapponesi con furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate
先生は、その時、火星人が、まん中に妙な機械を抱えこんでいるのを見つけて、あれは一体何であろうかと、不思議に思った。それは、ラジオの機械の上に、うちわを立てたような機械だった。先生がこっちから何か言うと、丸木以外の火星人は、その機械の方に、ねっしんに顔をよせる。
「どうしても、そんな相談に、約束は出来ません」
先生は、きっぱり言った。
「まだ君は、そんなことを言うのか」
怪人丸木は、いよいよきげんを悪くした。
すると、他の大勢の火星人も、とつぜん奇妙な声を立てて、騒ぎ出した。
その時先生は、その大勢の火星人が、大事そうに抱いているへんな機械が、ひょっとすると、人間の話を、火星人にわかるように直す変話機ではないかと、気がついた。
その時先生は、とつぜん火星人の一人に、胸ぐらを取られて、びっくりした。
「こら、らんぼうし給うな」
と、先生は彼の手を振りはらったが、彼はしっかと握って、放さなかった。その時、先生は火星人の手が、まるで鋼鉄の棒のように固くて、そうして冷たいのを知っておどろいた。
そのらんぼうな火星人は、先生をなぐりつけるつもりか、一方の手を振上げた。