Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

「そ、そんな、らんぼうな考えは、よくないと思います」

「わしは、今日の人類には、あいそがつきているのだ。そんな連中を助けてみたって、始らんではないか」

「博士、そんなことを言わないで、人類のために力を出してやって下さい。博士が本気になってやって下されば、モロー彗星衝突の惨禍から、かなりたくさんの人間が救われるのではないでしょうか。救われれば、どんなに心がけのわるい人間でも、心を入れかえるに違いありません」

「わしは、そんなことを信じない。助けを乞う時には、ちょっといい人間になるが、助けられてしまったあとは、またもとのように、だらしのない人間に戻ってしまう。ふだん自分勝手な、欲ばったことばかりをして、自分さえよければ、この地球がどうなってもいいなどと思っている、そんな心がけのよくない人間を、助けてみても一向つまらんよ」

蟻田博士は、ずけずけと地球の人類をやっつける。先生も、これには、とりつくしまがなかった。

そこで、話をかえて、

「博士、そこにいる火星人が、お帰りをまっていましたよ。何でも、体がわるいのだそうですね」

と言うと、博士は、

「おお、そうじゃった。