Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

「全く、驚きました。何というりっぱな発明でしょう。怪人丸木が、この十号ガスをあびてふうふうするところを、今から想像すると、とても嬉しいですな」

新田先生は、嬉しさのあまり、子供のように手を叩いたり笑ったり。

それを見ていた博士も、すこぶる満足らしかったが、

「そこで、新田。わしはこれからしばらくお前にもあわないよ」

と、博士は、とつぜん妙なことを言いだした。

「えっ、私にあわないとおっしゃると……。博士はどこへ行かれるのですか」

先生は意外に思った。

「わしは、これからひとりで閉籠って、十号ガスをうんとつくらにゃならんのじゃ。火星兵団をやっつけるには、十号ガスをよほど多量にもっていなければならんのでのう」

博士は、研究を完成した十号ガスを、これから製造にかかるというのだ。

「博士、私にお手つだいをさせて下さい」

「いや、それは困る。これはわしひとりが、たましいをうちこんで、作らんことには、いいものが出来ないのだ。誰かがそばにいると、気が散っていいものが出来ない」

「しかし博士、地球最期の日は、もうあと一週間そこそこですよ。十号ガスの製造に、あまり長く日がかかると、もう間にあいませんよ」