Classici giapponesi con furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate
褐色がかった火星兵の、あかはだかの死体が、あたり一面に、ごろごろころがっている。味方にも多少傷ついた者はあったが、火星兵のため、殺された者はいない。
「おお、あれを見よ。火星兵はみんな宇宙艇の中に逃げこんだのだ!」
博士がさけんだ。
なるほど、火星兵は、もうすっかり宇宙艇の中に逃げこんでしまって、窓からのぞいている。もはや地上には一人の火星兵もいない。かくして、ぶきみな、にらみあいがはじまった。
火星兵団と大江山突撃隊とが向きあって、気味の悪いにらみあいを続けている。
火星兵は、一人残らず林立する火星の宇宙艇の中にはいってしまった。そうして窓から、こっちをのぞいている。
突撃隊のほうでも、これ以上ちょっと進みかねている。
「蟻田博士」
と、大江山隊長が博士をよんだ。
「なんじゃの」
「火星兵どもは、すっかり、宇宙艇の中に逃込んでしまいました。この上は、宇宙艇の中へ攻込んで、火星兵を残らずやっつけたいのですが、何かいい方法はありますまいか」
大江山隊長は、あくまで火星兵団をやっつける気である。これまでに、火星兵団がした悪いことのかずかずは、そのまま許しておけなかったし、この上、ほうっておけば、どんなことになるかわからない。