Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

とたんに、新田先生は、ひどい力で、ぐうんとうしろへ、引かれたと思った。あたまが、ふらふらとした。なんだか、部屋が、走りだしたようである。ここは、ふかい地下だというのに、ふしぎなことである。

「ほら、外を見ろ」

「えっ!」

先生の前のかべに、円い窓のようなものがあらわれ、明かるい光が外からはいってきた。先生は、その窓をのぞいて、あっとおどろいた。

ゆれる部屋だ!

新田先生は、窓から外を見て、びっくりしてしまった。というわけは、窓の外に、いきなり、市街が見えたからである。

いや、走る市街であった。

「博士、これは、どうしたのでしょうか」

それに対して、博士はおちついたこえで答えた。

「わからないかねえ。われわれは今、大空艇にのっているのだ」

「大空艇? 大空艇というと……」

「これは、わしが、かねてこしらえておいた新式の飛行艇だ。麻布の高台の下に、うずめておいたが、トンネルのような長い部屋と見せて、実は、魚雷を大きくしたような形の飛行艇なのだ」

「そんなりっぱなものが、地底にうずめてあったのですか」

「そうだ。しかしこの大空飛行艇は、飛行機ともちがうし、ロケットともちがう。