Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

新田先生は、ガス砲の引金に指をかけ、敵影めがけて、ねらいをさだめた。

「博士、大丈夫です。用意は出来ました」

「そうか。まっ先にとんでくるやつから、うちおとそう」

博士は、おちつきをみせた。

千二少年は、望遠鏡に、ぴたりと目をあて、敵のようすが、どうなるかと、汗をかきながら、みている。

「博士、今、前からこっちへむかってくる艇の中には、丸木ののっている宇宙艇はまじっていないですよ」

「そうかね。お前は、そこで、そうして、丸木ののっている艇をみつけてくれ。わかったら、すぐ知らせるのだよ」

「博士、さっき、ぼくがおねがいしたことは、どうなるのですか」

「ああ、丸木を捕虜にすることか。まあ、考えておく。――そら、来たぞ」

「博士、敵は、なんだか、あやしい光線を出しました。あれは、怪力線じゃないのですか」

と、新田先生がさけぶ。

「そうだ、あれは怪力線だ」

「では、わたしたちが今のっている大空艇は、やっつけられるのではありませんか。つまり、鉄のかべが、怪力線のため、どろどろととけてしまって、墜落するのではありませんか」

「なあに、大丈夫じゃ。わしは、そんなことは、ちゃんと、かんがえてあるのじゃ」