Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

と、博士が言えば、

「それがいいですよ。カリンの岬なら、丸木なんかが攻めて来ようとしても、ちょっと手間がとれますからねえ」

と、ロロ公爵が賛成した。

「あそこには、水底に洞窟がありましたね」

と、蟻田博士がたずねた。

「そうです。カリン下の洞窟のことですね。あそこは、かくれるのに持って来いのところです」

「洞窟と岬との間には、抜道のようなものがありましたね」

「ああ、ありますとも。五つの扉をあけないと通れませんが、階段がついていますよ」

「その扉は、どうすればあくのでしたかねえ」

「呪文を唱えればいいのです」

「その呪文は」

「ロラロラロラ、リリリルロ、ロルロルレと言えばいいのです」

「むずかしい呪文ですなあ。ロラロラロラ、リリリルロ、ロルロルレか」

蟻田博士は、口をもぐもぐさせて、この言いにくい呪文をくりかえした。

「そこでロロ公爵、あなたは、火星へ帰られると、すぐ旗あげをせられますか」

「ええ、やりますとも。ルルが、ぜひともやると言って、意気ごんでいるのです」

と、ロロ公爵は言って、側にひかえたルル公爵をふりかえった。

ルル公爵は、いつも、だまっているのが好きであった。