후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
一つの丘
「誘い鉄砲を撃ちかけい」
と命じた。
日和見の秀秋の陣へ、誘い鉄砲が浴びせられた。――その時である。一万五千の兵が、わあっと、裏切りの鬨をあげて、大谷刑部の側面へ、不意に、六百の鉄砲をそろえて撃ちながら、山を駈け下って行った。
一つの丘
「案の定な」
大谷刑部は、金吾秀秋の裏切りと聞くと、そう呟いて、
「――手から水が漏れたか、ぜひもない、この上は」
と、輿の四方を払った乗物から身を出しかけると、旗本たちが、
「ここも、はや余りに敵と間近、お移し申しあげまする」
と、輿をかつぎ上げて、丘の小高い所へ駈けのぼった。
小銃の弾が、輿の竹に、刎ね返った。刑部は、
「乗物を、南へ向けい」
と云った。
近習たちは、わざと、灌木の蔭へそれをすえたのであるが、君命なので、やむなく、敵の大軍へ姿を曝すような場所へ、輿を置いた。
じっと、その中で、刑部は、彼のいわゆる心眼と心耳とで、関ヶ原一帯にわたる東軍と西軍のすさまじい戦闘を視ているのである。
その日の彼の支度を見ると、肌には練絹の二ツ小袖、上には墨で蝶散らしを描いた白の鎧直垂をかけ、兜はかぶらず、浅葱絹のふくろ頭巾に、朱の頬楯をして、緒を顎にむすんでいた。