후리가나로 읽는 일본 고전
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 浅草風土記(あさくさふどき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,294자 · 318화면
の(という意味は、そうした格子づくりのうちばかりの、外に商人やといったら数えるほどしかない)今戸焼を売る店々が急にその存在をはッきりさせた。白い腰障子、灰いろの竈、うず高くつまれた土細工のとりどりに、すぐその裏をながれる隅田川のしずかな水の光が、あかるくさむざむと匍上った。
ただし今戸橋をわたってすぐの右側には、土蔵をもったり、土塀をめぐらしたりした「寮」といった風の建物がしばらくそこに立並んでいた。その片側には、慶養寺以下、二三の寺の筋塀だの黒い門だのがつづいていた。――「そのまま八幡さまのほうへ入っても、み覚えの古い土蔵、忍び返しをもった黒い塀、鰻屋のかどの柳。――そうしたものの匂わしい影はどこにもささない」と「雷門以北」に書いた所以である。
「お豊は今戸橋まで歩いて来て時節は今正に爛漫たる春の四月であることを始めて知つた。手一つの女世帯に追はれてゐる身は空が青く晴れて日が窓に射込み、斜向の『宮戸川』といふ鰻屋の門口の柳が緑色の芽をふくのにやつと時候の変遷を知るばかり。いつも両側の汚れた瓦屋根に四方の眺望を遮られた地面の低い場末の横町から、今突然、橋の上に出て見た四月の隅田川は、一年を二三度と数へるほどしか外出することのない母親お豊の老眼をば信じられぬほどに驚かしたのである。