후리가나로 읽는 일본 고전
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 浅草風土記(あさくさふどき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,294자 · 318화면
三
――ということは、その空しい、白け切った、浮足立った感じの行きかいの中に、その花壇の菊のいろは褪せ、下葉は枯れ、茶屋々々の門の番手桶の濡れは乾いていた。――あかるい燈火のかげをふいてわたる冷めたい夜風をわたしは襟もとに感じた。
……忘れられた吉原よ
三
わたしたちは角町の非常門を千束町のほうへ出た。――おはぐろ溝がなくなって幾年、その代りともみられた千束堀(その大溝にそうした名称のついていたことをつい最近までわたしは知らなかった)も覆蓋工事が施されて暗渠になったいまでは、そこはただ、いたずらにだだっ広いだけの往来をよこたえた、無味な、とりとめのつかない裏通りになった。(嘗て、その蓋をした溝のうえに青いものを植える計画のあることをわたしは聞いた。が、間もなく、またそうした器用なことの出来るわけのものでないことが分って止めになったということを聞いた。真偽は知らない)が、また、そこのそうした往来にならないまえから住んでいる人たち、例えば竹細工だの、袋物製造だの、帽子の洗濯だの、自転車の修繕だの、あるいは比羅屋だの、建具屋だの、せんべやだの、つつましく、寂しく、決して栄耀を望むことなしにその毎日を送っている人たちに(ここに限っての光景ではない。