후리가나로 읽는 일본 고전
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 浅草風土記(あさくさふどき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,294자 · 318화면
三
『いまだに天気のいい日は干してある。――つり舟と書いた行燈もまだ以前の様に出ている』
『浜金の内儀さんも年をとったでしょうね』
『つまらない心配をしているぜ』
『旦那、色気じゃァありませんよ』
『分っているよ』と、鈴むらさんは、わらった」
大正四年四月の「中央公論」に書いた、わたしの作「今戸橋」の一節である。盲目の落語家せん枝とその贔屓の客の鈴むらさんとに、わたしはこうした応酬をさせた。――なぜこうした応酬をさせたかということは、いいかえてまた、どうしてわたしがせん枝を瓦町に住ませ、どうして鈴むらさんを今戸に住わせたかということは、そのあたりのわたしにとって子供の時分からの好きな場所であったばかりでない、いまにしてはッきりいえば、永井〔荷風〕先生の名作「すみだ川」によって示唆されるところ多大だったからである……
三
「すみだ川」のはじめて「新小説」に出たのは、明治四十二年の十二月だから、わたしの二十一のときである。わたしはそれを、朝、慶應義塾へかよう電車のなかで読んだ。そうしてことごとくわたしは昂奮した。勿論「あめりか物語」を読んで以後、「趣味」で「深川の唄」