후리가나로 읽는 일본 고전
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
野村 胡堂의 胡堂百話(こどうひゃくわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,386자 · 248화면
それよりも前だったか後だったか、金田一京助博士と野球の弓館小鰐君と、私との三人が、ラジオで鼎談会をやったことがある。数学者で、『零の発見』の著者である吉田洋一教授がそれをきいて、「三人三様の東北弁がおもしろかった」と批評した。
三人が盛岡中学で机をならべたのは、五、六十年も前である。今では三人とも、国のなまりとは縁を切ったつもりでいるのに、生ッ粋の江戸ッ子、吉田教授の耳によれば、お里が知れるばかりでなく、同じ岩手県の中でも、それぞれの差異が、発見されたというのである。こういう人にあっては、かなわない。
芝居でも、ラジオでも、寄席の高座でも、田舎者をからかうにはかならず東北弁を持ってくる。今では、それを売り物にする役者さえある。みんなが笑うから、私も、人なみにおかしいような顔をしているが、腹の中はすこぶる面白くないのである。私と同じ郷里の人は、みんな同様だろうと思う。高座や舞台で、ズウズウ弁をもてあそぶタレントは日本人の三分の二を笑わせるとともに三分の一のファンを失っていることに気がつかないのだろうか。
なまりは封建制度の余弊で、大きな藩ほど根強かった。