후리가나로 읽는 일본 고전
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
野村 胡堂의 胡堂百話(こどうひゃくわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,386자 · 248화면
平次の盗難
健康保険もない時代であるし、六十円の月給では、病院のベッドに寝ていても、全く生きた空はなかった。ところが、週末になると、知らぬ間に誰かが払ってくれている。毎週毎週、その通りである。あとになって、それが三木さんのポケット・マネーから出ていたと聞いて、手を合わせたい気持になった。三十三年間も、一つ社へ籍を置いたのは、こういうことが、心にしみたためだったに違いない。
平次の盗難
ペンで書く作家。ボールペンの人。鉛筆でないと書けない人。私は、小説を書くようになってから、ずっと万年筆である。
新聞社へはいったころは、巻紙に毛筆という人が、半分くらい残っていた。若き政治部記者、尾崎咢堂が、五ツ紋の瀟洒な姿で、巻紙の端ッこを床の上に流して、二間でも三間でも書き続けたという壮観は、すでに思い出話になっていたが、第二の尾崎、第三の咢堂は、編集局にうようよといた。
ロール半紙を原稿紙風に桝目を刷って、それを長くつないだものが、この人たちの表道具だった。それに対して、学校出の若い連中は、四角いザラ紙に鉛筆だった。私は、最初からザラ紙党に属していた。
小説に専念するようになってからは、もっぱら、パーカーの万年筆である。