후리가나로 읽는 일본 고전
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
野村 胡堂의 胡堂百話(こどうひゃくわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,386자 · 248화면
しかし、せがれはそんなものに見向きもせず、女遊びは、そのために少しもやまなかった。
落ちついて考えると、これは私の独断であったので、かりに私に麻雀のパイや、競輪の入場券をくれる人があったとしても、私は、一顧もしないであろう。趣味は、ひとりひとりのものである。
しかし、何といっても同好の士とは語り合いたいものである。私は、レコードを背負って、北海道から九州まで、講演にとび回るようになった。
最初は、関東震災の直後で、世間に娯楽設備のない時だった。隣組の衆におだてられて、私の家でやったのを皮切りに、太平洋戦争の砲声が、真珠湾に轟くまで、ざっと二十年つづいたのである。
講演の内容は、今から思えば冷汗ものであるが、持って歩いたレコードが、日本では、まだ珍しいものでもあった。ベートーヴェンのシンフォニーなどは、世界中に手を回して、九つのうち八つまでは集めたが、どう工面しても「第九」の合唱シンフォニーをきく方法がなく、スペインのレコードに、その合唱の部分だけはいっているときいて、スペインから取りよせる計画までしたものである。
ヘンデルの「救世主」をイギリスから取りよせて、東大できかせた時などは、ある学生は感激のあまり、本郷から淀橋の自宅まで歩いて帰ったといって手紙をくれた。