후리가나로 읽는 일본 고전
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
野村 胡堂의 胡堂百話(こどうひゃくわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,386자 · 248화면
昭和の初年、まだ長男が生きていたころである。子供たちを、ひと夏、箱根で自炊生活をやらせ、私も、しばらく行っていた間に、関所破りの研究をやった。
「そんなことを調べると、昔なら、ハリツケものだぜ」
と、ひやかされながら、せがれまで助手にして、土地の古老にきいて歩いた。
箱根に関所が出来たのは、二代将軍の元和四年で、これは、うっかりすると、もっと古くからあったように錯覚しがちである。「入り鉄砲に出女」といって、女の通行は、殊にやかましかった。旧道にある「お玉ヶ池」は、お玉という女が、ハリツケになった跡だというが、こういう極刑は、めったに行なったものではない。
ひと口に、関所破りというが、偽手形を使う知能犯と、間道を抜ける潜行式と、暴力で押し通る無法型とがある。暴力型が用いられたのは、幕府の権威が地に落ちた幕末の混乱期だけのことであって、普通、最も多いのは、抜け道を通る方法であろう。私の研究も、主として、これを調べた。
関所の跡は、箱根町と元箱根の間に、今も桝形が残っているが、これを避けて姥子へ回ると、湖尻の手前に、もう一つ、小型の関所があった。舟で渡るには、湖水全体で、たった二隻の舟しかなく、それも厳重に監視されていた。