후리가나로 읽는 일본 고전
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みちくさ
道草
夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면
六十一
それでも蒼蠅いなら留守を御遣いよ。構う事はないから」
この注意は如何にも姉らしく健三の耳に響いた。
姉から要領を得られなかった彼はまた比田を捉まえて同じ質問を掛けて見た。比田はただ、大丈夫というだけであった。
「何しろ故の通りあの地面と家作を有ってるんだから、そう困っていない事は慥でさあ。それに御藤さんの方へは御縫さんの方からちゃんちゃんと送金はあるしさ。何でも好い加減な事をいって来るに違ないから放って御置きなさい」
比田のいう事もやっぱり好い加減の範囲を脱し得ない上っ調子のものには相違なかった。
六十一
しまいに健三は細君に向った。
「一体どういうんだろう、今の島田の実際の境遇っていうのは。姉に訊いても比田に訊いても、本当の所が能く分らないが」
細君は気のなさそうに夫の顔を見上げた。彼女は産に間もない大きな腹を苦しそうに抱えて、朱塗の船底枕の上に乱れた頭を載せていた。
「そんなに気になさるなら、御自分で直に調べて御覧になるが好いじゃありませんか。そうすればすぐ分るでしょう。御姉えさんだって、今あの人と交際っていらっしゃらないんだから、そんな確な事の知れているはずがないと思いますわ」