후리가나로 읽는 일본 고전
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みちくさ
道草
夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면
百二
「まあこれで漸く片が付きました」
その一枚には百円受取った事と、向後一切の関係を断つという事が古風な文句で書いてあった。手蹟は誰のとも判断が付かなかったが、島田の印は確かに捺してあった。
健三は「しかる上は後日に至り」とか、「后日のため誓約件の如し」とかいう言葉を馬鹿にしながら黙読した。
「どうも御手数でした、ありがとう」
「こういう証文さえ入れさせて置けばもう大丈夫だからね。それでないと何時まで蒼蠅く付け纏わられるか分ったもんじゃないよ。ねえ長さん」
「そうさ。これで漸く一安心出来たようなものだ」
比田と兄の会話は少しの感銘も健三に与えなかった。彼には遣らないでもいい百円を好意的に遣ったのだという気ばかり強く起った。面倒を避けるために金の力を藉りたとはどうしても思えなかった。
彼は無言のままもう一枚の書付を開いて、其所に自分が復籍する時島田に送った文言を見出した。
「私儀今般貴家御離縁に相成、実父より養育料差出候については、今後とも互に不実不人情に相成ざるよう心掛たくと存候」
健三には意味も論理も能く解らなかった。
「それを売り付けようというのが向うの腹さね」