후리가나로 읽는 일본 고전
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みちくさ
道草
夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면
七十七
乃木将軍が一時台湾総督になって間もなくそれをやめた時、彼は健三に向ってこんな事をいった。――
「個人としての乃木さんは義に堅く情に篤く実に立派なものです。しかし総督としての乃木さんが果して適任であるかどうかという問題になると、議論の余地がまだ大分あるように思います。個人の徳は自分に親しく接触する左右のものには能く及ぶかも知れませんが、遠く離れた被治者に利益を与えようとするには不充分です。其所へ行くとやっぱり手腕ですね。手腕がなくっちゃ、どんな善人でもただ坐っているより外に仕方がありませんからね」
彼は在職中の関係から或会の事務一切を管理していた。侯爵を会頭に頂くその会は、彼の力で設立の主意を綺麗に事業の上で完成した後、彼の手元に二万円ほどの剰余金を委ねた。官途に縁がなくなってから、不如意に不如意の続いた彼は、ついその委託金に手を付けた。そうして何時の間にか全部を消費してしまった。しかし彼は自家の信用を維持するために誰にもそれを打ち明けなかった。従って彼はこの預金から当然生まれて来る百円近くの利子を毎月調達して、体面を繕ろわなければならなかった。自家の経済よりもかえってこの方を苦に病んでいた彼が、公生涯の持続に絶対に必要なその百円を、月々保険会社から貰うようになったのは、当時の彼の心中に立入って考えて見ると