일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

みちくさ

道草

夏目 漱石

夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면

아오조라 문고

十一

「よござんす。どうせあなたは私を下女同様に取り扱うつもりでいらっしゃるんだから。自分一人さえ好ければ構わないと思って、……」

健三は座を立った細君の後姿を腹立たしそうに見送った。彼は論理の権威で自己を佯っている事にはまるで気が付かなかった。学問の力で鍛え上げた彼の頭から見ると、この明白な論理に心底から大人しく従い得ない細君は、全くの解らずやに違なかった。

十一

その晩細君は土鍋へ入れた粥をもって、また健三の枕元に坐った。それを茶碗に盛りながら、「御起になりませんか」と訊いた。

彼の舌にはまだ苔が一杯生えていた。重苦しいような厚ぼったいような口の中へ物を入れる気には殆んどなれなかった。それでも彼は何故だか床の上に起き返って、細君の手から茶碗を受取ろうとした。しかし舌障りの悪い飯粒が、ざらざらと咽喉の方へ滑り込んで行くだけなので、彼はたった一膳で口を拭ったなり、すぐ故の通り横になった。

「まだ食気が出ませんね」

「少しも旨くない」

細君は帯の間から一枚の名刺を出した。

「こういう人が貴方の寐ていらしゃるうちに来たんですが、御病気だから断って帰しました」

健三は寐ながら手を出して、鳥の子紙に刷ったその名刺を受取って、姓名を読んで見たが、まだ会った事も聞いた事もない人であった。