후리가나로 읽는 일본 고전
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みちくさ
道草
夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면
四十一
そのたびに彼は石垣の間へ逃げ込む蟹の穴を棒で突ッついた。それから逃げ損なったものの甲を抑えて、いくつも生捕りにして袂へ入れた。……
要するに彼はこの吝嗇な島田夫婦に、よそから貰い受けた一人っ子として、異数の取扱いを受けていたのである。
四十一
しかし夫婦の心の奥には健三に対する一種の不安が常に潜んでいた。
彼らが長火鉢の前で差向いに坐り合う夜寒の宵などには、健三によくこんな質問を掛けた。
「御前の御父ッさんは誰だい」
健三は島田の方を向いて彼を指した。
「じゃ御前の御母さんは」
健三はまた御常の顔を見て彼女を指さした。
これで自分たちの要求を一応満足させると、今度は同じような事を外の形で訊いた。
「じゃ御前の本当の御父さんと御母さんは」
健三は厭々ながら同じ答を繰り返すより外に仕方がなかった。しかしそれが何故だか彼らを喜こばした。彼らは顔を見合せて笑った。
或時はこんな光景が殆んど毎日のように三人の間に起った。或時は単にこれだけの問答では済まなかった。ことに御常は執濃かった。
「御前はどこで生れたの」
こう聞かれるたびに健三は、彼の記憶のうちに見える赤い門――高藪で蔽われた小さな赤い門の家を挙げて答えなければならなかった。