후리가나로 읽는 일본 고전
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みちくさ
道草
夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면
五十九
茶盆、烟草盆、火鉢、丼鉢、眼に入るものはいくらでもあったが、買えるのは滅多に出て来なかった。これだけに負けて置けと命令するようにいって、もし主人がその通りにしないと、友達は健三を店先に残したまま、さっさと先へ歩いて行った。健三も仕方なしに後を追懸なければならなかった。たまに愚図々々していると、彼は大きな声を出して遠くから健三を呼んだ。彼は親切な男であった。同時に自分の物を買うのか他の物を買うのか、その区別を弁えていないように猛烈な男であった。
五十九
健三はまた日常使用する家具の外に、本棚だの机だのを新調しなければならなかった。彼は洋風の指物を渡世にする男の店先に立って、しきりに算盤を弾く主人と談判をした。
彼の誂えた本棚には硝子戸も後部も着いていなかった。塵埃の積る位は懐中に余裕のない彼の意とする所ではなかった。木がよく枯れていないので、重い洋書を載せると、棚板が気の引けるほど撓った。
こんな粗末な道具ばかりを揃えるのにさえ彼は少からぬ時間を費やした。わざわざ辞職して貰った金は何時の間にかもうなくなっていた。迂闊な彼は不思議そうな眼を開いて、索然たる彼の新居を見廻した。