일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みちくさ

道草

夏目 漱石

夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면

아오조라 문고

七十九

けれども別にどうする了簡も出さなかった。彼の性質はむきでもあり一図でもあったと共に頗る消極的な傾向を帯びていた。

「己にそんな義務はない」

自分に訊いて、自分に答を得た彼は、その答を根本的なものと信じた。彼は何時までも不愉快の中で起臥する決心をした。成行が自然に解決を付けてくれるだろうとさえ予期しなかった。

不幸にして細君もまたこの点においてどこまでも消極的な態度を離れなかった。彼女は何か事件があれば動く女であった。他から頼まれて男より邁進する場合もあった。しかしそれは眼前に手で触れられるだけの明瞭な或物を捉まえた時に限っていた。ところが彼女の見た夫婦関係には、そんな物がどこにも存在していなかった。自分の父と健三の間にもこれというほどの破綻は認められなかった。大きな具象的な変化でなければ事件と認めない彼女はその他を閑却した。自分と、自分の父と、夫との間に起る精神状態の動揺は手の着けようのないものだと観じていた。

「だって何にもないじゃありませんか」

裏面にその動揺を意識しつつ彼女はこう答えなければならなかった。彼女に最も正当と思われたこの答が、時として虚偽の響をもって健三の耳を打つ事があっても、彼女は決して動かなかった。