일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みちくさ

道草

夏目 漱石

夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면

아오조라 문고

人類に対する慈愛の心を、硬くなりかけた彼から唆り得る点において。また漠然として散漫な人類を、比較的判明した一人の代表者に縮めてくれる点において。――彼は死のうとしているその人の姿を、同情の眼を開いて遠くに眺めた。

それと共に彼の胸には一種の利害心が働いた。何時起るかも知れない御縫さんの死は、狡猾な島田にまた彼を強請る口実を与えるに違なかった。明らかにそれを予想した彼は、出来る限りそれを避けたいと思った。しかし彼はこの場合どうして避けるかの策略を講ずる男ではなかった。

「衝突して破裂するまで行くより外に仕方がない」

彼はこう観念した。彼は手を拱いで島田の来るのを待ち受けた。その島田の来る前に突然彼の敵の御常が訪ねて来ようとは、彼も思い掛けなかった。

細君は何時もの通り書斎に坐っている彼の前に出て、「あの波多野って御婆さんがとうとう遣って来ましたよ」といった。彼は驚ろくよりもむしろ迷惑そうな顔をした。細君にはその態度が愚図々々している臆病もののように見えた。

「御会いになりますか」

それは、会うなら会う、断るなら断る、早くどっちかに極めたら好かろうという言葉の遣い方であった。