후리가나로 읽는 일본 고전
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みちくさ
道草
夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면
「しかし困る事に、これは今が今という訳に行かないのです。時機があるものですからな」
彼は懐からまた一枚の辞令見たようなものを出して健三に見せた。それには或保険会社が彼に顧問を嘱託するという文句と、その報酬として月々彼に百円を贈与するという条件が書いてあった。
「今御話した一方の方が出来たらこれはやめるか、または出来ても続けてやるか、その辺はまだ分らないんですが、とにかく百円でも当座の凌ぎにはなりますから」
昔し彼が政府の内意で或官職を抛った時、当路の人は山陰道筋のある地方の知事なら転任させても好いという条件を付けた事があった。しかし彼は断然それを斥ぞけた。彼が今大して隆盛でもない保険会社から百円の金を貰って、別に厭な顔をしないのも、やはり境遇の変化が彼の性格に及ぼす影響に相違なかった。
こうした懸け隔てのない父の態度は、ややともすると健三を自分の立場から前へ押し出そうとした。その傾向を意識するや否や彼はまた後戻りをしなければならなかった。彼の自然は不自然らしく見える彼の態度を倫理的に認可したのである。
七十七
細君の父は事務家であった。ややともすると仕事本位の立場からばかり人を評価したがった。