후리가나로 읽는 일본 고전
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みちくさ
道草
夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면
寝室の襖を開けて、次の間から茶の間を通って、下女部屋の入口まで来た彼は、すぐ召使の一人を急き立てて暗い夜の中へ追い遣った。
彼が細君の枕元へ帰って来た時、彼女の痛みは益劇しくなった。彼の神経は一分ごとに門前で停る車の響を待ち受けなければならないほどに緊張して来た。
産婆は容易に来なかった。細君の唸る声が絶間なく静かな夜の室を不安に攪き乱した。五分経つか経たないうちに、彼女は「もう生れます」と夫に宣告した。そうして今まで我慢に我慢を重ねて怺えて来たような叫び声を一度に揚げると共に胎児を分娩した。
「確かりしろ」
すぐ立って蒲団の裾の方に廻った健三は、どうして好いか分らなかった。その時例の洋燈は細長い火蓋の中で、死のように静かな光を薄暗く室内に投げた。健三の眼を落している辺は、夜具の縞柄さえ判明しないぼんやりした陰で一面に裹まれていた。
彼は狼狽した。けれども洋燈を移して其所を輝すのは、男子の見るべからざるものを強いて見るような心持がして気が引けた。彼はやむをえず暗中に摸索した。彼の右手は忽ち一種異様の触覚をもって、今まで経験した事のない或物に触れた。