후리가나로 읽는 일본 고전
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みちくさ
道草
夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면
島田は凝と健三の顔を見た。半ば探りを入れるような、半ば弱いものを脅かすようなその眼付は、単に相手の心を激昂させるだけであった。健三の態度から深入の危険を知った島田は、すぐ問題を区切って小さくした。
「永い間の事はまた緩々御話しをするとして、じゃこの急場だけでも一つ」
健三にはどういう急場が彼らの間に持ち上っているのか解らなかった。
「この暮を越さなくっちゃならないんだ。どこの宅だって暮になりゃ百と二百と纏った金の要るのは当り前だろう」
健三は勝手にしろという気になった。
「私にそんな金はありませんよ」
「笑談いっちゃいけない。これだけの構をしていて、その位の融通が利かないなんて、そんなはずがあるもんか」
「あってもなくっても、ないからないというだけの話です」
「じゃいうが、御前の収入は月に八百円あるそうじゃないか」
健三はこの無茶苦茶な言掛りに怒らされるよりはむしろ驚ろかされた。
「八百円だろうが千円だろうが、私の収入は私の収入です。貴方の関係した事じゃありません」
島田は其所まで来て黙った。健三の答が自分の予期に外れたというような風も見えた。ずうずうしい割に頭の発達していない彼は、それ以上相手をどうする事も出来なかった。