후리가나로 읽는 일본 고전
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みちくさ
道草
夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면
十七
たとい一銭でも二銭でも負けさせなければ物を買った例のないこの人は、その時も僅か五厘の釣銭を取るべく店先へ腰を卸して頑として動かなかった。董其昌の折手本を抱えて傍に佇立んでいる彼に取ってはその態度が如何にも見苦しくまた不愉快であった。
「こんな人に監督される大工や左官はさぞ腹の立つ事だろう」
健三はこう考えながら、島田の顔を見て苦笑を洩らした。しかし島田は一向それに気が付かないらしかった。
十七
「でも御蔭さまで、本を遺して行ってくれたもんですから、あの男が亡くなっても、あとはまあ困らないで、どうにかこうにか遣って行けるんです」
島田は――の作った書物を世の中の誰でもが知っていなければならないはずだといった風の口調でこういった。しかし健三は不幸にしてその著書の名前を知らなかった。字引か教科書だろうとは推察したが、別に訊いて見る気にもならなかった。
「本というものは実に有難いもので、一つ作って置くとそれが何時までも売れるんですからね」
健三は黙っていた。仕方なしに吉田が相手になって、何でも儲けるには本に限るような事をいった。
「御祝儀は済んだが、――が死んだ時後が女だけだもんだから、実は私が本屋に懸け合いましてね。