일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みちくさ

道草

夏目 漱石

夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면

아오조라 문고

二十一

細君はいい悪そうに、箪笥の抽匣にしまって置いた自分の着物と帯を質に入れた顛末を話した。

彼は昔自分の姉や兄が彼らの晴着を風呂敷へ包んで、こっそり外へ持って出たりまた持って入ったりしたのをよく目撃した。他に知れないように気を配りがちな彼らの態度は、あたかも罪を犯した日影者のように見えて、彼の子供心に淋しい印象を刻み付けた。こうした聯想が今の彼を特更に佗びしく思わせた。

「質を置いたって、御前が自分で置きに行ったのかい」

彼自身いまだ質屋の暖簾を潜った事のない彼は、自分より貧苦の経験に乏しい彼女が、平気でそんな所へ出入するはずがないと考えた。

「いいえ頼んだんです」

「誰に」

「山野のうちの御婆さんにです。あすこには通いつけの質屋の帳面があって便利ですから」

健三はその先を訊かなかった。夫が碌な着物一枚さえ拵えてやらないのに、細君が自分の宅から持ってきたものを質に入れて、家計の足にしなければならないというのは、夫の恥に相違なかった。

二十一

健三はもう少し働らこうと決心した。その決心から来る努力が、月々幾枚かの紙幣に変形して、細君の手に渡るようになったのは、それから間もない事であった。