후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(五)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 325,249자 · 653화면
丞相のお心は疑いませんが、何といっても、大軍が目ざす敵国へなだれ入るときは、騎虎の勢い、おびただしい庶民が災害に会っています。いま仰せをうけて江南に帰るに際し、なにか丞相のお墨付でも拝領できれば、小家の一族も安心しておられますが」
「先生の一族はいま何処に居住しているのか」
「荊州を追われ、ぜひなく呉の僻地におります。もし丞相から一礼を下し置かれれば、兵の狼藉をまぬかれ得ましょう」
「いと易いこと」と、曹操はすぐ筆をとって、当手の軍勢ども、呉へ入るとも、※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統一家には、乱暴すべからず、違背の者は斬に処す――と誌し、大きな丞相印を捺して与えた。
※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統は心のうちで、彼がこれまでのことをする以上は、彼もまったく自分の言にすっかり乗ったものと思ってもいいなと思った。しかしそのほくそ笑みをかくして、あくまでさあらぬ態をまもり、
「では行ってきます」と、恩を謝して別れた。
「周瑜に気どられるなよ」と、幾たびも念を押しながら、曹操は自身で営門まで見送ってきた。※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統は別れを惜しむかの如く、幾たびも振り返りながら、やがて外陣の柵門をすぎ、江岸へ出て、そこにある小舟へ乗ろうとした。