후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(五)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 325,249자 · 653화면
三
三
宮門を出るには、女房車の備えがある。夫人はそれに乗った。玄徳は美しい鞍をおいた駒にまたがる。
中門を出る。城楼門を出る。
誰も怪しまない。
番卒たちは、
「ほ、婿様と呉夫人が、おそろいで、どこへお出ましか」
と、羨望の眼を送るだけであった。
元旦の朝まだきである。人はみな酔っていた。まだ明けきらぬ暁闇の空には、白い朝の月があった。
外城門まで出ると、玄徳は、車を押す者や、供の武士たちをかえりみ、
「あの森の中に新泉がある。そち達はみな垢を浄めて来い。きょうは江の畔、先祖の祀りに行く。不浄は忌む」
と、いってそこへ追い払った。
かねてしめし合わせていたことなので、彼女はすでに車の中で身支度していた。平常でも腰に小剣を離さない夫人である。小さい弓を軽装に吊るし、頭から半身は被衣のような布で隠していた。
車を降りると、彼女は、従者の置いて行った一頭の駒へ、ひらと蝶のようにすがりついた。玄徳もすぐ鞭を当てる。
「うまく行きましたね」
「いや、これからだよ、運のわかれ目は」
しかし玄徳はニコと笑った。
呉夫人も微笑んだ。朝の月を避けた被衣の陰でもその顔は梨の花より白かった。