후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(五)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 325,249자 · 653화면
喬家の二女といえば、呉で有名な美人。時来らば江北に迎えんと、曹操はかねて二娘の父なる人にいったことがある。その後、呉の孫策、周瑜が二女を室に迎えたとも聞えているが、彼はまだ未練を捨てきれなかった。もし呉を平げたあかつきには、かの水の殿楼――銅雀台に二女を迎えて、共に花鳥風月をたのしみながら自分の英雄的生涯の終りを安らかにしたいものだと、今なお心に夢みているのだった。
諸将は、彼の述懐をきくと、われらの丞相はなお多分に青年なりと、口々に云ってしばしは笑いもやまず、
「加盞加盞」
と彼の寿と健康を祝した。
時に帆檣のうえを、一羽の鴉が、月をかすめて飛んだ。曹操は左右に向って、
「いま鴉の声が、南へ飛んで行きながら啼くのを聞いたが、この夜中に、何で啼くのか」
と、たずねた。
侍臣のひとりが、
「されば、月のあきらかなるまま、夜が暁けたかと思って啼いたのでしょう」と、早速に答えた。
「そうか」
と曹操は、もう忘れている。そしてやおら身を起すと、船の舳に立って、江の水に三杯の酒をそそぎ、水神を祭って、剣を撫しながら、諸大将へさらに感慨をもらした。
「予や、この一剣をもって、若年、黄巾の賊をやぶり、呂布をころし、袁術を亡ぼし、さらに袁紹を平げて、深く朔北に軍馬をすすめ、ひるがえって遼東を定む。