일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(五)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 325,249자 · 653화면

아오조라 문고

「あわれ、矢石の中で、死ぬものならば、まだ死にがいがあるものを」と、天を恨み、また曹操の苛烈な命令に喚く声が、全軍に聞えたが、曹操は耳にもかけず、かえって怒り猛って、

「死生自ら命ありだ。なんの怨むことやある。ふたたび哭く者は立ちどころに斬るぞ」と、いった。

こうして、凄まじい努力とそれを励ます叱咤で、からくもようやく第一の難所は越えたが、残った士卒をかぞえてみるとわずか三百騎足らずとなり終っていた。

ことに、その武器と得物なども今は、携えている者すらなく、まるで土中から発掘された泥人形の武者や木偶の馬みたいになっていた。

「もうわずかだ。目的の荊州までは、難所もない」

曹操は、鞭を指して、将士のつかれた心を彼方へ向けさせ、

「あとは、ただ一息だ。はやく荊州へ行き着いて、大いに身を休めよう。頑張れ、もう一息」

と、励ました。

そして、峠を越え、約五、六里ばかり急いで来ると、曹操はまた、鞍を叩いて独り哄笑していた。

諸将は、曹操に向って、

「丞相。何をお笑いなさいますか」と、訊ねた。

曹操は、天を仰いで、なお、大笑しながら、

「周瑜の愚、孔明の鈍、いまこの所へ来てさとった。