후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(五)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 325,249자 · 653화면
「湖北へお出ましの後、江南の情報が、しきりと変を伝えてきました。それによると、呉の孫権は華欽というものを使者に立て、玄徳を荊州の太守に推薦し、一方、天子に表をたてまつって、おゆるしを仰いでいます。それも、事後承諾のかたちです。――のみならずまた彼孫権は、どうしたのか旧怨を捨て、自分の妹を玄徳の夫人として嫁がせ、その婚姻の引出物に、荊州九郡の大半も、玄徳に属すものと成り終ったということです。要するに玄、孫、二者の結合は、当然、わが魏へ向って、何事か大きな影響を及ぼさずにはいないものと――許都の府においても、みな心痛のまま、かくは早打ちをもって、お耳にまで達しに参りました」
「なに。呉侯の妹が、玄徳へ嫁いだ……?」
曹操は思わず、手に持っていた筆を取落した。
その愕きが、いかに大きく、彼の心をうったかは、とたんに手脚を張って、茫然と、空の雲へ向けていた放心的な眼にも明らかであった。
程が、筆を拾って、
「丞相、どう遊ばしました。敵軍の重囲におち給うて、矢にあたり石に打たれても、なお顛倒されたことのない丞相が……?」
「程※(「日/立」、第3水準1-85-21)、これが驚かずにいられるか。