후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
夜は桜痴居士が家にいない。午前中に訪問すれば執筆と来客とで逢うことが出来ない。二、三の脚本を差出しては置いたが、何分にも多忙で見てくれる暇がないらしい。おまけに榎本君ももう其処にいないというので、わたしはなんだか頼りないような寂しさを感じて、まことに不熱心のようではあるが、築地へ向ける足の数が自然に遠くなった。榎本君が歌舞伎座を一旦去ったのは、他にもいろいろの事情があったが、第一は今の作者部屋に辛抱していても将来の見込みがないというのであった。わたしの若いこころは頗る動揺した。
その矢先へ、日日新聞社の持主が変更した。前にもいう通り、関氏の手から伊東男に移ったのである。社の幹部にも更迭があった。新聞の編集ぶりも一新した。わたしは今までよりも忙がしい身体になった。またその上に一つの事件が出来した。それはその翌年、桜痴居士が『日日新聞』紙上に連載した小説「山県大弐」を、作者自身が同社へは無断で春陽堂から出版させたというのであった。今日では何の問題にもならないことであるが、その当時はその辺の理窟がはっきりと認められていないので、『日日新聞』は一旦その紙上に掲載した以上、自分の方に権利があると言った。