후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
「文覚勧進帳」
勿論、当込みの際物であるだけに、狂言全体の上からいえば、ここという捉え所もないもので、その後ふたたび舞台にも上らなかったが、三幕目の情景だけはいつまでもわたしの頭にしみていたので、先年、わたしが「箕輪の心中」を書くときに、その場の趣を借用した。第三幕の箕輪の農家で、お時が門口で迎い火を焚いていると、その煙のなかに白帷子を着た藤枝外記の姿があらわれるのは、二十余年前に自分が観た中村座の舞台の姿をそのままに借りて来たのであった。話のついでに白状して置く。
「文覚勧進帳」
明くる二十二年の新富座三月興行から市川荒次郎と大谷門蔵の二人が名題俳優に昇進して、門蔵は馬十と改名した。この二人が同じような柄行きで、いつも相列んで同じような役所をつとめていたので、世間一般に“御神酒徳利”と呼び慣わしていた。その御神酒徳利がやはり相列んで、名題俳優の列に加わったのである。
この時代には、俳優が名題に昇進するということは非常にむずかしいのであって、門蔵、荒次郎の二人も檜舞台で多年相当の役を勤め、現に荒次郎の如きは明治の初年に名人彦三郎の代り役を勤めたというほどでありながら、容易に名題に昇ることを許されなかったのである。