후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
明治の初年、ここに新島原の遊廓を開いたが、四年の七月に立退きを命ぜられ、その跡へ新富町という町が出来て、その六丁目に劇場が新築されたので、東京の人は元の地名にちなんで、普通に“島原の芝居”と呼んでいた。その習慣も年と共にだんだん消え去って、明治二十年以後にはよくよくの老人でない限りは、島原の名を口にする者もなくなって、一般に“新富町”というようになったのである。
その当時は劇場内に広い運動場というものがなかったのと、もう一つには幕間が随分長いのとで、大勢の観客は前にいったような太い鼻緒の福草履を突っかけて、劇場外の往来、即ち今の電車道をぶらぶら散歩していた。その福草履が芝居の客であるという証拠になるので、若い男や女たちはそれを誇るように、わざと大勢つながって往来を徘徊しているらしかった。わたしは茶屋と茶屋とのあいだにある煎餅屋の前を通ると、ちょうど今日の運動場で売っているような辻占入りの八橋を籠に入れて、俳優の紋所を柿色や赤や青で染め出した紙につつんで、綺麗そうに沢山ならべてあるのを見つけた。わたしはそれを指さして父にねだると、父は紙入れを母にあずけて来たので、懐中には金を持っていなかった。