후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
父はそのわけをわたしに話して、この次の幕間に買ってやると言いながら行き過ぎようとすると、店にいた若いおかみさんがわたしたちを呼びとめて、「お代はあとで宜しゅうございますから、どれでも宜しいのをお持ちください。」と笑いながら言ったので、父も笑いながら引返して、その辻占の籠をわたしに一つ、ほかの者に遣る分を四つ、都合五つを受取って帰った。勿論、このおかみさんも如才ないには相違なかったが、顔馴染のないわたしに対して、無料でそれだけの商売物を愛想よく渡してくれたのは、かの福草履の威徳にほかならない。おかみさんはわたしたちの草履を信用して、これだけの商いをしたのであった。わたしはその辻占の籠をさげて、幟の多い春の町をあるいていると、お花見などとは違った一種の浮かれた気分を子供ながらぼんやりと感じた。
一番目の「赤松満祐」は結局わからずじまいであったが、中幕の「勧進帳」はわたしの期待していたものであった。というのは、前にも吹聴したような事情で、隣りに長唄のお師匠さんを控えていたお蔭で、わたしは「勧進帳」の文句を大抵は心得ていて、“判官おん手を取り給い”ぐらいの事はちゃんと暗記している。