후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
かれは来たときに、梯子のあがり口から「先生。困ります、困ります。」と叫んで、顔の汗を拭きふき二階へ駈けあがって、息をはずませながら私のまえに坐った。いやに芝居をする奴だと、わたしはまたいつもの反感を挑発されたのであるが、やはり結局は彼に口説き落とされてしまった。所詮わたしは彼の敵ではなかった。彼はいつもこの手で成功するのであろうと思われた。
彰義隊と白虎隊では佐幕党ばかりで取合わせが悪いので、前に長州の奇兵隊をかき、後に会津の白虎隊を書いて「維新前後」という題にしてはどうだと言ってやると、川上はまたすぐに飛んで来て、なにぶん頼むと言った。そうした交渉は、決して書面や代人をよこさず、かならず彼自身が出向いて来た。ずいぶん忙がしそうであるにもかかわらず、彼はいつでも汗を拭きながら出かけて来た。これも彼の特色の一つであるとわたしは思った。脚本が脱稿して、稽古が済んで、九月の十九日か二十日に明治座の初日を出した。本郷座も同日であった。
明治座を打揚げて、この一座は予定のごとく地方巡業に出発した。一々は記憶していないが、京都大阪は勿論、中国、九州まで七、八カ所も打廻ったようであった。