후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
昔といっても三十余年前のことであるから、その当時の観客は今も世間にたくさん生きているはずで、その人たちはわたしの言うことの嘘でないのを証明してくれるであろう。老人の繰言でなく、負け惜しみでなく、わたしはそのころ一人前の人間になっていて、そういう大歌舞伎の芝居を見物することの出来たのを一生の仕合わせだと思っている。
やはり三十年の四月に歌舞伎座では「侠客春雨傘」を上場した。これは福地桜痴居士がさきに一部の小説として春陽堂から発行したものを更にみずから脚色したもので、居士の作中ではあまり上出来の物とも思われなかったが、団十郎の大口屋暁雨や八百蔵の釣鐘庄兵衛などが大好評で、近年未曾有ともいうべき大入りを占めた。暁雨が渋蛇の目の傘をさして出たというので、その当座はしばらく渋蛇の目の傘が市中に流行したのを見ても、その人気が思いやられた。しかし団十郎自身はあまりこの役を喜んでいなかったらしく、今度の大入りについても、さのみ得意の色をみせないで「なに、団十郎が久しぶりで世話物をするというので、めずらしがって来るだけのことです。」と、人に語ったとかいうことであった。