후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
又三郎と紅車
それから二、三年の後、新聞紙上に報ぜられたところによると、彼は浅草の自宅で頓死した。かれは独身者で、終日表の戸をあけないのを近所の者が不審に思って窺うと、彼はいつの間にか死んでいたというのである。
又三郎と紅車
ここで少しばかり小芝居の俳優について語ってみたい。
今日ではおそらく誰も話し草にはしないようであるが、そのころ二銭団洲と謳われた俳優があった。その名もその伎倆もあまねく好劇家のあいだに認められて、似て非なるものを指して“二銭団洲”という通語さえも出来たくらいであった。わたしもこの二銭団洲の芝居をしばしば見物した。
単に見物したばかりで、舞台以外には一面識もなかったので、彼がどんな人物であったかなどということを詳しく語る資格はないのであるが、とにかく彼は面白い俳優であった。かれが二銭団洲として世に認められるようになったのは、柳盛座時代からである。柳盛座は浅草の向う柳原にある小劇場――といっても、いわゆる鈍帳芝居の部で、桟敷や高土間がないでもないが、平土間の大部分は大入り場で、その木戸銭はただの二銭であった。勿論、蕎麦の盛り掛けが一杯一銭という時代であるから、二銭の価値も今日とはよほど違うわけであるが、それでも廉いには相違なかった。