후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
幕間の長いことがいよいよ思いやられる。尤も、今日でもどうかすると、幕間何十分などという例がないでもないから、その頃としてはそれが普通であったのかも知れない。
少しく下卑た話であるが、その時にわたしが劇場のなかで食わされた物をかんがえて見ると、まず餅菓子のようなものが出た。それから口取物に酒が出た。午飯は幕の内の弁当であった。午後になってから鮨を持って来た。ゆう飯は茶屋へ行って、うま煮のような物と刺身と椀盛で普通の飯を食った。興行時間が長いために、どうしても二度は劇場内で飯を食わなければならないのであった。夜になって水菓子を持って来た。要するに食物の種類は今日と殆んど変わらないが、ただ変わっているのは幕の内だけである。これは江戸時代からの習慣で、劇場内の弁当は幕の内と決まっていた。それが普通の弁当に変わったのは何年頃からであるか、わたしもはっきりと記憶していないが、それから四、五年の後にはすでに普通の弁当になっていたようである。幕の内には煮染めが添えてあるが、それが旨いということになっていて、芝居のみやげに買って帰る人も沢山あった。人力車に乗って帰る人が幕の内の折詰を膝の上に重ねて置いて、その煮染めの汁が浸み出して着物を汚したなどという話をたびたび聞いた。