후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
に連載されたのであるが、評判が好かったので更に日本紙綴りの一冊にまとめて出版された。わたしはそれを湯屋の番台にいる金さんから借りて読んだ。金さんは旗本の息子で、わたしが毎日ゆく麹町四丁目の久保田という湯屋の厄介になっていて、その番台に坐っていたのである。この時代にはこういうたぐいの人が多かった。
金さんは人品の好い、おとなしやかな人で、素姓が素姓だけに、番台にいる間はいつも何かの本を読んでいた。わたしも自分の家から古い草双紙などを持って行って貸してやるので、金さんの方でも他から借りた本を貸してくれる。わたしはそのお蔭で、むかしの草双紙などを大分読みおぼえた。かの「霜夜鐘」の正本も金さんが又貸しをしてくれたもので、わたしはこの時に初めて芝居の正本というものを読んだのであった。金さんから初めて渡されたときに、芝居の本は嫌いだといって断わったのであるが、面白いから読んでみろと言われたので、ともかくも借りて来て読んでみると、なるほど面白くないこともなかった。勿論、判らないところも随分あったが、それでも舞台の上の芝居を観るよりは確かに面白かった。その以来、わたしは芝居の本というものが好きになって、その草双紙類をいろいろ買ったり借りたりして読み耽るようになった。