후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
勿論、幾らかの祝儀をやる。そうして、何日頃に見物にゆくという日取りを予約して出かけるのである。好い客先へは若い者をよこさず、茶屋の女房などが自身に番附を持参するのもある。わたしの家へは、新富座の茶屋の菊岡、市村座の万金などの若い者が番附を配って来た。夏などは木戸口から庭先へ通って、縁側に腰をかけて父と話していたのを、子供ごころに記憶している。わたしは菊岡の若い者に連れられて、近所の絵双紙屋で三枚つづきの似顔絵を買って貰ったことがある。その頃のわたしには何んにも判らなかったが、父に取っては定めて高価の似顔絵であったことと察せられた。
こういう風に、甚だ手数もかかり、無駄な費用もかかる代りに、そうして受取った一枚の番附は、二銭切手の開き封で投げ込まれた今日のプログラムとは、受取った者の感じが全然相違することは争われない。一家内が集まってその番附を丁寧に見る。近所の知人にも貸してやる。そうしてまた、丁寧に綴じ込んで保存して置くという次第で、好劇家に取っては一種の宝物であるかのようにも珍重されたのである。こうして保存されたればこそ、その番附によって今日の我々が江戸時代または明治初年の演劇研究の上に、多大の便宜を得ていることを知らなければならない。