후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
ですかえ、本当ですかえ。」と念を押した上に、晴れやかな笑顔をみせながら、こんなことを言った。
「そりゃあ有難いことです。わたくしは下手でも上手でも、まあまあこれで押して行かれますが、弟はこれから皆さんのお引立てを願わなければならない体ですから、評判が好いのは何よりです。まったく兄貴より巧うござんすかえ。そりゃあ有難い、有難うございます。」
彼はにこにこしながら幾たびか頭を下げた。かれは本心からそう考えたのか、あるいは如才ない人間でそう言ったのか。もしその代り役が自分の弟の家橘でなかったならば、彼はなんと言ったか。それはもちろん想像の限りでない。求古会の人たちは楽屋を出てから、「音羽屋は相変わらず如才がない。」と言っていた。いずれにしても、弟が自分の代り役をつとめて、自分よりもかえって好評であるというのを聞いて、ひどく嬉しそうな笑顔をみせていた彼に対して、わたしは決して悪い感じを持つことは出来なかった。その以来、わたしは何だか彼をなつかしい人のように思って、菊五郎の部屋ならばもう一度行ってみたいと望んでいたが、その後にはそうした機会に恵まれなかった。